「宅食(たくしょく)って、便利なのは分かるけど、やっぱりお高いんでしょう?」
少し前までのわたしは、本気でそう思っていました。スーパーで特売の鶏むね肉を見つけてはカゴに入れて、もやしや豆腐でかさ増しして。そうやって一食でも安くあげるのが家計を守る主婦の務め、くらいの気持ちでいたんです。
夫と中学生の子どもとの3人暮らし。世帯のお財布を握っているのはわたしなので、「外注」にあたる宅食は最初から選択肢の外に置いていました。
冷凍のおかずに何千円も払うくらいなら、その分を自分の手間でなんとかすればいい。そう信じて疑わなかったんですよね。
でも、働き始めるとそうも言ってられなくて。時間も労力も足りない・・・こんなギリギリの状況になって、改めて自分の置かれた状況を見直す気持ちになったんです。
「宅食にたよっちゃいけないのかな・・・ほんとうに自炊と比べると高いのかな・・・」
一念発起して1か月自炊した場合の食費と、宅食を頼んだ場合を比べてみることにしました。
この記事では、我が家の1か月の実際の食費を公開!自炊した場合と、宅食を頼んだ場合の費用を比較して解説します。
この情報が、私と同じように、仕事とごはん作りなどの家のことで時間も労力も足りなくなって困ってる人の助けになれば幸いです。
「宅食は高い?」でも実際に計算してみると…
「宅食にたよっちゃいけないのかな・・・ほんとうに自炊と比べると高いのかな・・・」
「ごはんは自分で作るもの。その方が安いに違いない」「外注すると高いに決まってる」そう思い込んでた私ですが、忙しくなってきて背に腹は変えられず、、、
ある月にふと思い立って、自炊にかかっているお金を真面目に書き出してみたんです。食材費だけでなく、使いきれずに捨ててしまった分、買い物に行った回数と時間、毎晩キッチンに立っている時間まで。すると、頭の中で「安い」と思っていた数字と、実際にかかっているコストが、思っていたよりずっと近いことに気づいてしまいました。
もちろん「安いと感じていた自分」が間違っていたわけではありません。ただ、目に見えるお金だけを見て比べていたんだな、と。今日はその計算の中身を、わが家の場合として正直にお見せしていきますね。
自炊1ヶ月のコストを計算してみた
まずは自炊から。今回は思いきって、わが家の1ヶ月ぶんのレシートを全部集めて計算してみました。朝・昼・晩はもちろん、週末も、お米も調味料もおやつも全部ひっくるめた、リアルな数字です。3人家族のわが家の場合として、参考に眺めてみてくださいね。
食材費(3人家族・1ヶ月の実績)

食材を買ったときにもらったレシートを1か月分集めました。
レシートを集計してみたら、月の食材費は約43,000円でした(3人・1ヶ月の食事まるごと)。
お米や調味料、おやつまで含めての金額なので、「1食いくら」で考えていた頃よりも、現実はこういう全体像なんだなと、少し背筋が伸びました。ちなみにお酒は嗜好品なので、この食材費には含めていません。
1日あたりは約1,400円、1人1日あたりだと約470円です。朝食:昼食:夕食=2.5:1:6.5だとすると、夕食1食あたりは約305円になります。
食材ロス(使いきれずに捨てた分)
見落としがちなのが、この約43,000円の中に「捨ててしまった分」も含まれている、ということ。使いきれなかった野菜、気づけば期限が切れていた調味料、半分残ったお豆腐。農林水産省の資料によると、家庭での食品ロスは購入量のおよそ10~15%にのぼるとされています。
わが家の食材費に当てはめると、5,000円前後は、知らず知らずのうちに捨ててしまっている計算に。食材余りが出ないように気をつけていますが、野菜のヘタや皮は捨ててしまいますよね。最近はスーパーの値引き品(2~3割引のお惣菜など)を上手に使って、少しでもロスを減らすように心がけています。
(参考:農林水産省の食品ロスに関する公表データより/数値は目安としてご紹介しています)
買い物の時間・交通費
次は時間です。レシートを数えてみたら、その月はなんと1ヶ月で13回も買い物に行っていました。だいたい2~3日に1回のペースです。1回あたり往復と店内で20~30分とすると、月に4時間半~6時間半ほど。
「週に2回くらいかな」と思い込んでいたので、実際はその倍近く足を運んでいたことに、自分でもびっくりしました。車で行けばガソリン代も少しずつかかりますし、ついでに目についたお菓子を買ってしまう『ついで買い』も、地味に効いてくるんですよね。
調理時間を「時給」で換算すると
毎日の調理時間も、立派なコストです。献立を考えて、下ごしらえして、火を使って、後片付けまで。1食あたり30~45分として、平日5日で週に150分以上。月では10時間前後になります。これをかりに時給1,000円で換算すると、月におよそ10,000円相当。自分の時間にはなかなか値段をつけませんが、こうして並べてみると無視できない大きさです。
光熱費(ガス・電気代)
最後に光熱費。毎日コンロやオーブン、換気扇を使えば、ガス代と電気代も少しずつ上乗せされます。料理にかかる分だけを切り出すと、わが家ではおおよそ月2,000円ほど。一つひとつは小さくても、積み重ねるとそれなりの金額になります。
ここまでを表にまとめると、こんな感じになりました。
| 項目 | 金額・時間(ある月の実績) |
|---|---|
| 食材費(3人・1ヶ月まるごと) | 約43,000円(夕食1食あたりは約305円) |
| うち食材ロス(約10~15%) | 約5,000円が廃棄に |
| 光熱費(料理分の上乗せ) | 約2,000円 |
| 買い物の回数・時間 | 13回・約4.5~6.5時間 |
| 調理時間 | 約10時間(時給換算で約10,000円相当) |
食費そのものが約43,000円で夕食1食あたりは305円。
さらに買い物と調理で月15時間前後の時間が上乗せされている、、、時給1,300円だとして、19,500円!こちらも夕食1食あたりに計算してみると約408円でした。
食材費と合わせ、1人分夕食1食あたり713円という結果です。
食材費や労力を合わせると全部で64,500円(廃棄分を除くと59,500円)!これが、数字で見たわが家の自炊のリアルでした。
宅食(ツクリオ)1ヶ月のコストを計算
次は、わが家が試している宅食サービス「ツクリオ」のコストを、同じように計算してみます。
1食あたりの料金(送料込み)
ツクリオには、人数や食数で選べるプランがいくつかあります。送料込み・税込で見たときの1人前あたりの料金は、プランによって変わりますが、おおむね800~1,000円ほど。さきほどの自炊は1人分夕食1食あたり713円でしたから、1食だけで800~1,000円というのは、たしかに数字だけ見れば高く感じますよね。
最初にわたしが「高いんでしょう?」と身構えたのも、まさにこの一食単価でした。
週3食プランで使った場合の月額
わが家が使っているのは「週3食プラン」。3人家族なので、量に余裕のある4人前を選んでいます。料金は1週間あたり約9,990円(送料込み・税込)、月4週で約39,960円ほど。
| プラン(週3食) | 1週間 | 1ヶ月(4週) |
|---|---|---|
| 4人前 | 9,990円 | 39,960円 |
我が家は3人家族です。4人前プランですが、3人で分けたという条件で計算します。1人分夕食1食あたり1,110円ですね。
4人前を3人で分けるので、1人にあたる量はたっぷりあって満足度が高いです。
食べきれない分を朝食や昼食で食べることもあります。
それでも「週3食ぶんで月4万円って、やっぱり高いのでは?」と感じるかもしれません。でも、ここで思い出してほしいのが、さっきの自炊の見えないコストなんです。
食材ロス・買い物時間ゼロの価値
ツクリオを頼んだ日は、食材を余らせて捨てることがありません。必要な分だけが必要なときに届くので、ロスはほぼゼロ。買い物に出かける時間もゼロ。献立を考える時間もゼロ。冷蔵庫の中身とにらめっこする、あの地味に疲れる時間からも解放されます。
わが家では「届いた日は夕方がまるごとラクになる」感覚があります。子どもの話をゆっくり聞けたり、自分のお茶を一杯いれる余裕ができたり。お金の数字には出てこないけれど、たしかにそこにある価値だなと感じています。
比較してみてわかったこと
純粋な食材費だけなら自炊が安い
まず正直にお伝えすると、純粋な食材費だけを比べれば、やっぱり自炊が安いです。わが家の実績は1人1日あたり約305円(夕食)。宅食は1食1,110円ですから、食材費だけならどうやっても自炊に分があります。
そもそも宅食の週3食プランが担うのは『1週間のうち何回かの夕食』で、1ヶ月の食事ぜんぶを置き換えるものではありません。だから『安く作れる日は自炊』が基本。自炊を否定するつもりは、まったくないんです。
時間・ロス・労力を含めると差は縮まる
ただ、捨ててしまう食材や、月13回の買い物、毎晩の調理時間まで含めて考えると、差はぐっと縮まります。1ヶ月の食材費約43,000円のうち5,000円ほどは廃棄になり、買い物と調理には合わせて月15時間前後。ここに自分の時間の価値をどう置くかで、『どっちが得か』の答えは変わってきます。
数字で納得したいタイプの方ほど、一度レシートを集計してみるのがおすすめです。わたしも初めてやってみて、見え方がずいぶん変わりました。
「週に何日か使う」のが一番コスパが良い
そして、いろいろ計算して行き着いたのが、「毎日どちらか一方」ではなく「週に何日か宅食を使う」のが一番コスパが良い、という結論でした。安く作れる日は自炊で、どうしても余裕のない日は宅食で。この組み合わせが、お金と時間の両方をいちばん無理なく守ってくれる気がしています。
宅食と自炊を上手に組み合わせる方法
平日の疲れた日だけ宅食にする
わが家のやり方はシンプルです。週のはじめに「今週しんどそうな日」を2~3日だけ決めて、そこに宅食を当てておく。業務が立て込みそうな日や、子どもの予定が立て込んでいる日です。あらかじめ「この日は作らなくていい」と分かっているだけで、気持ちがずいぶん軽くなります。
週3食プランが3人家族にちょうどいい理由
3人家族のわが家にとって、週3食プランは本当にちょうどいいバランスでした。多すぎると食べきれず、少なすぎると頼りない。週の半分弱を宅食に任せ、残りを自炊にすると、冷蔵庫の食材も使いきりやすく、ロスもぐっと減ります。
「全部を頼る」のではなく「半分だけ頼る」。この距離感が、わが家にはしっくりきています。
自炊と宅食のハイブリッドで食費を管理
自炊と宅食を組み合わせると、月の食費も意外とコントロールしやすくなります。宅食ぶんは金額が固定されているので、先に予算として確保しておけるんです。残りの自炊ぶんだけを「今月はあといくら」と考えればよく、家計簿をつけるのもラクになりました。
固定費のように扱える支出があると、なんだか心まで落ち着くから不思議です。
まとめ:どっちが安いかより「どっちが自分に合うか」
「宅食と自炊、どっちが安いの?」
この問いに、わが家なりの答えを出すなら、「純粋な食材費は自炊、時間まで含めると意外と互角、いちばん賢いのは組み合わせ」です。
そして、もう少し正直に言うと、本当に大事なのは「どっちが安いか」よりも「どっちが自分に合うか」なのかもしれません。お金に余裕のある月は自炊を増やして、心と体に余裕のない週は宅食に頼る。その時々の自分の状態に合わせて選べることこそ、いちばんの節約であり、いちばんの安心だと感じています。
食費を増やすことに罪悪感を覚える方も多いと思います。わたしもそうでした。。。でも、捨てていた食材や、すり減っていた時間まで含めて考えると、宅食は「ぜいたく」ではなく「やりくりの一つの形」なんですよね。
まずは気軽に、週に何日かから。あなたのお家に合うバランスを、ゆっくり探してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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