「冷凍のおかずが届く宅配って、結局レンジで温めるだけでしょう?」
少し前まで、わたしはそう思い込んでいました。
ところが宅食サービスを見ていくうちに、袋のままお湯に入れて温めるタイプがあることを知ります。正直、最初に浮かんだ気持ちは「鍋を出すのはちょっと面倒かも」でした。
でも実際にやってみたら、想像していた面倒くささとはだいぶ違ったんです。この記事では、湯せんタイプの冷凍おかずを我が家で温めてみた感想を、良かったところも引っかかったところも、そのまま書いていきます。
レンジがありがたい日ももちろんありますから、どちらが上という話ではありません。読み終わったときに「自分ならこっちかな」と思えたら、それで十分だと思っています。
冷凍おかず、レンジで温めると味が落ちる?
便利だけど、なんとなく物足りない日
冷凍のおかずは、本当に助かります。帰宅して冷凍庫を開けたら、もう夕飯の目処が立っている。あの安心感は、一度知ってしまうと手放せません。
ただ、食べているうちに「うーん」と思う日もありました。味つけは悪くないのに、お肉が少しかたい。野菜の水分が抜けて、しんなりしすぎている。おかずとしては成立しているけれど、お皿に盛った瞬間の「おいしそう」が少しだけ足りない、という感じです。
原因は献立ではなく温め方かもしれない、と気づいたのはずいぶんあとでした。電子レンジは食品の中の水分を動かして熱を生むしくみなので、加熱が強すぎると水分が逃げやすくなります。心配で長めに設定した日ほどパサついていたのも、そう考えると納得でした。
温め方で、こんなに変わるとは思わなかった
温め方で味が変わるのを発見したのは偶然のできごとがきっかけでした。
夕飯で湯せんで食べられるおかずが残って、翌朝レンジで温めて食べたんです。「昨晩は柔らかくてすっごく美味しかったのに、今朝は中が固くてぱさついてる・・・」
湯せんとレンジという2度目の加熱だったとはいえ、それだけでは説明できない食感でした。湯せんの方が、おかずの食感と水分を損なわずに済むんだなって実感したんです。素材や調理法にこだわりたい人ほど、この差は気になるところだと思います。
湯せんってどうやるの?実際の手順
やることは意外とシンプル
やってみるまでは、湯せんという言葉から「温度を見ながらそっとお湯に沈める」ような作業を想像していました。実際はまったく違います。
我が家のやり方はこうです。まず鍋に水を入れて火にかける。袋が沈むくらいの深さがあれば十分でした。沸いたら冷凍のままの袋を入れて、パッケージに書かれた時間だけ待つ。あとは取り出して、キッチンばさみで袋の口を切ってお皿へ。これで終わりです。
包丁もまな板も出しません。ふだんの料理より、やることはむしろ少ないくらいでした。
ただ、袋を入れるときはお湯がはねやすいので、トングや菜箸を使ってそっと沈めるほうが安心です。取り出した直後の袋もかなり熱くなっています。温める時間や火加減は商品ごとに違いますから、袋の表示を先に確認してから始めるのがおすすめです。
かかる時間はどれくらい?
体感でいちばん長いのは、お湯が沸くのを待つ時間でした。我が家の小さめの鍋だと、水を入れてから沸くまでが数分。そこに温める時間が加わります。
実際には、お湯を沸かすのに10分くらい、おかずを温めるのに1袋につき5〜8分。家族分を温めると合計で30分程はかかります。
とはいえ、沸くまでのあいだは完全に自由です。わたしはその時間でお味噌汁の準備をしたり、洗濯物をたたんだり、子どもの話を聞いたりしています。ずっと立って見張る必要はないので、実際の負担は時計の数字より軽い印象でした。
袋をまとめて一緒に温められるのも、家族の人数がいる家にはうれしいところですね。
後片づけはラクなのか
ここは想像以上でした。温めに使ったのは鍋とお湯だけなので、洗うのは鍋ひとつ。袋はそのまま捨てられます。
レンジのおかずだと、しっかりと形のあるパック容器に入っていますよね。食卓に出す時、ちゃんとお皿で出した場合、パック容器とお皿と洗い物が多くなってしまいがちです。湯せんはお皿に出しても、残るのは袋だけです。シンクに残るものは確かに減りました。
使い終わったお湯は、少し冷まして湯せん袋の汚れを洗うのに使ってから流すようにしています。私の住んでいる地域では、プラスチックは分別してゴミに出すルールなので。
湯せんのいいところ
水分が飛びにくく、食感が残る
いちばん実感したのがここです。お湯の温度以上には熱くならないので、じわじわと全体があたたまります。煮物の煮汁も和え物のたれも、袋の中に残ったまま温まってくれます。
魚のほぐれ方や根菜のやわらかさが素材らしく残るのも、わたしは湯せんのほうが好みでした。
温めすぎの失敗が起きにくい
レンジだと、30秒足すか足さないかで結果が変わることがあります。足りなくて追加、追加したら端がかたい、という往復を経験した人も多いのではないでしょうか。
湯せんは加熱がゆるやかなので、少しくらい長く入っていても急に失敗しません。「疲れていて時間を見ていなかった」という日でも、そこまで残念なことにならないのが気楽でした。
それに具材が大きいと、レンジでは温まり切らなかったり、途中かき混ぜないと温めムラができてしまったりしますよね。
袋のまま温めるので、洗い物が増えない
洗い物の話とつながりますが、袋のまま温められるので、ラップを切る手間も、レンジの中が汚れて拭く手間もありません。
レンジの中に吹きこぼれたり、しぶきが飛んだりすると、なかなか拭き取るのに苦労しますよね。湯せんだとそれがないから気楽です。
湯せんの気になるところも正直に
お湯を沸かす時間がかかる
どうしても、火をつけてから待つ時間が発生します。レンジならボタンひとつで加熱が始まりますから、この差は正直あります。
わたしは帰宅してすぐ鍋に水を入れて火にかけ、着替えているあいだに沸かす、という順番に落ち着きました。それでも「今すぐ食べたい」という気持ちには勝てません。
夏場はキッチンが暑くなる
真夏に試したときは、これがなかなかつらかったです。鍋から出る蒸気で、狭いキッチンの体感温度がぐっと上がります。冷房を入れていても、コンロの前だけは別世界でした。
流水解凍でも食べられるおかずがあると、暑い時期はそちらへ逃げられます。夏は水、寒くなったらお湯、と使い分ける手もありました。ただし対応している解凍方法は商品によって違うので、袋の表示は必ず確認してください。
すぐ食べたい日には向かないことも
子どもが「おなかすいた」を連発している日や、帰宅が遅くなった日は、正直レンジのほうが助かります。たった数分の差でも、そのときの気持ちには大きく響きます。
ですからわたしは、湯せんタイプに全部を寄せてはいません。余裕がある日は湯せん、慌てている日はレンジ。それで十分だと思っています。
湯せんタイプが向いている人・向いていない人
向いている人
- 味や食感を優先したい人(少し待てるなら、その時間は味になって返ってきます)
- 国産の食材や、素材の質にこだわりたい人
- 洗い物をこれ以上増やしたくない人
- レンジで温めたときの食感が、どうしても好きになれなかった人
向いていない人
- 帰宅してすぐ食べたい、待つ時間が惜しい人
- 火をあまり使いたくない人、子どもがキッチンに来る時間帯に温める人
- とにかく時短が最優先の人
- 夏場のキッチンの暑さがこたえる人
どちらが正しいという話ではなく、生活のどこに余白があるかの違いだと思います。
湯せんで温める冷凍おかずの例
わんまいる(国産100%・湯せん/流水解凍)

湯せんタイプで最初に候補に挙がるのが、わんまいるです。主菜と副菜がそれぞれ個包装で届き、袋ごと湯せん、または流水解凍で食べられるおかずが中心のセットになっています。国産の食材を使っている点も、素材を気にする人には安心につながる部分だと思います。
我が家で試したときの感想は、ここまで書いてきたとおりです。煮物や魚のおかずのしっとり感は、まさに湯せんの得意分野でした。
セット内容や価格、温め方の目安は変わることがありますので、最新の情報は公式サイトで確認してください。お休みや解約の手続きもいつでもできるようになっているので、まず1セットだけ試して合うかどうか確かめる、という始め方もしやすいと思います。
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※お休み・解約はいつでも手続きできます。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
実際に「わんまいる」を頼んでから実食するまでレポートした記事はこちら。
「わんまいる」の申し込み方法を実際のスクリーンショット画像で解説しています。
レンジ派なら別のタイプも
「読んでみたけれど、やっぱりお湯を沸かすのは無理かも」という人もいると思います。それもとても自然な感覚です。その場合は、冷蔵で届いてレンジ数分で食べられるタイプのほうが、気持ちの負担が少ないはずです。
我が家で使っているツクリオは冷蔵タイプで、レンジ5分ほどで用意できます。急いでいる日はこちらに頼っています。加熱時間の目安は商品や機種によって変わるので、パッケージの表示をご確認ください。
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まとめ:温め方も、自分に合うほうを選べばいい
湯せんは、やる前がいちばん面倒に見えます。実際にやってみたら、鍋に水を入れて沸かして、袋を入れるだけ。洗い物はむしろ減りました。そのかわり、沸くまでの数分は必ずかかります。
だから結論はシンプルです。待てる日があって、味や食感を大事にしたいなら湯せんタイプ。1分でも早く食卓に出したい日が多いならレンジタイプ。どちらを選んでも、自分と家族のごはんが回っていれば、それでいいのだと思います。
その日の余裕で選べるのが、結局いちばん気楽でした。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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