夏休みが近づくと、カレンダーを眺めながらそっとため息が出ます。
楽しみにしている子どもの横で、私の頭に浮かぶのは「お昼ごはん、45日分どうしよう」でした。夕食だけでも毎日ぎりぎりなのに、そこに昼がまるごと乗ってくる。
仕事のある日はお弁当、家にいる日は「お昼なにー?」の声。どちらの日も、昼ごはんからは逃げられません。
この記事では、気合いでも料理の腕でもなく、「仕組み」で夏休みの昼を乗り切る方法を、わが家の実例をまじえてお話しします。
夏休みの昼ごはん、45日は長すぎる
夕食だけでも大変なのに、昼が増える
ふだんの平日、お昼は給食が引き受けてくれています。献立を考える人がいて、栄養バランスを整えてくれて、作って、後片付けまで済ませてくれる。あらためて書き出してみると、給食ってすごい存在です。夏休みは、その給食が担っていた仕事が、まるごと家に戻ってくる期間なんですよね。
「何にするか決める→材料を用意する→作る→食べさせる→洗い物をする」。この一連の流れが、1日1回から2回に増えます。単純に倍です。しかも私のパートの日は、帰ってから夕食の支度も待っている。「昼をどうにかした」という達成感を味わう間もなく、次のごはんの時間がやってくる。
夏休みのしんどさの正体は、料理そのものというより、この「回転数が倍になること」だと思っています。
「またそうめん…」の罪悪感について
そして地味に効いてくるのが、罪悪感です。そうめん、冷やしうどん、チャーハン。ラクな昼の定番を回していると、3日目あたりから「またこれでいいのかな」という声が頭の中に住みつきます。
先に言わせてください。そうめん、いいんです。暑い日に子どもがつるっと食べてくれるなら、それはもう立派な昼ごはんです。
問題はメニューの中身ではなくて、「これでいいのかな」と毎回悩みながら出すことのほう。同じそうめんでも、迷いながら出すのと「今日はそうめんの日」と決めて出すのとでは、心の消耗がまったく違います。
頑張らずに乗り切るための考え方
45日間全部を手作りしなくていい
まず、前提から見直しました。45日×昼ごはん=45回、その全部を私がきちんと作る。この前提こそが重すぎるんです。
45回のうち、自分でちゃんと作るのは半分でいい。残りは、買ってきたもの、子どもが自分で用意できるもの、前日の夕食の残り、外で食べる日。そう先に決めてしまうと、「作る日」の気持ちがずいぶん軽くなりました。全部に100点を出そうとするから息切れするのであって、45回のトータルで合格点なら十分です。
関東に住んでいますが、毎年始まるときは夏休み長いなって呆然としてしまいます。でも、お昼毎回を私がきっちり作らなくちゃいけないワケではないですよね!
「決める回数」を減らすのがいちばん効く
もうひとつ気づいたのは、疲れの原因は調理より「決めること」だ、ということでした。「今日のお昼どうしよう」と毎朝ゼロから考えることが、いちばん体力を削ってきます。
だから目指したのは、料理の時短より先に「決めない化」。今日のお昼が何の日か最初から決まっていれば、朝の頭は何も消費しません。
夕食の献立で同じ結論にたどり着いた話は「献立を考えるのをやめた話」にも書いていますが、夏休みの昼こそ、この考え方がいちばん効きます。ここから、わが家の仕組みの話につながります。
わが家の「昼ごはんの仕組み」
曜日でパターンを固定する(考えない日を作る)
わが家では、お昼の大枠を曜日で固定しています。たとえば「月曜は麺の日」「水曜はどんぶりの日」「金曜は前日の夕食を多めに作って回す日」という具合です。
中身まで毎週同じでなくて構いません。「麺の日」と決まってさえいれば、そうめんでも焼きうどんでもいい。選択肢が「無限」から「麺の中のどれか」に絞られるだけで、決める負担は驚くほど減ります。買い物も「麺の日用に麺類を数種類」とまとめて考えられるので、スーパーで立ち尽くす時間が短くなりました。
子どもも「今日は麺の日だね」と先に分かっているので、「お昼なにー?」の質問攻めも減りました。
子どもが自分で用意できるものを常備する
もうひとつの柱は、「子どもが自分で完結できるもの」を切らさないことです。おにぎりにできる冷凍ごはん、レンジで温めるだけの冷凍食品、パンとスープの素、シリアル。わが家では、これらの置き場所として棚と冷凍庫の一角を決めています。
ポイントは、場所を固定して「ここにあるものはお昼に食べていいよ」と伝えておくこと。私が家で仕事をしている日も、「お昼は棚の中から選んでね」で成立する日が作れます。すべての昼を親が用意しなくてもいい、と思えるだけで、気持ちに余白が生まれました。
週に何日かは「開ければ食べられる日」にする
そして週に1~2日は、包丁もコンロも使わない「開ければ食べられる日」を最初から予定に入れています。買ってきたお弁当の日、冷凍のワンプレートの日、夕食用の宅食を昼に回す日(これは次の章で詳しく)。
大事なのは、「今日は疲れたから仕方なく」ではなく、「もともとそういう日」として組み込んでおくことです。予定として決まっていれば、罪悪感が入り込む余地がありません。
夕食を任せると、昼がラクになる話
昼と夕、両方頑張ると倒れる
夏休みの困りごとは昼ごはんなのに、解決の糸口は夕食側にある。これが、私が何年かかけてたどり着いた結論です。
昼も夕も自力でフル回転させると、どこかで必ず息切れします。私自身、パートから帰って夕食を作り、翌朝にはもう昼の算段をして…という回転を続けた夏に、お盆を前にして電池が切れたことがありました。それ以来、「昼を軽くしたいなら、昼か夕のどちらかを手放す」と考えるようになりました。
宅食のおかずを昼に回すという使い方
わが家が夕食に使っているのは、冷凍宅食のツクリオです。本来は夕食用に頼んでいるのですが、夏休みの間は「今日は昼に回そう」という日を作っています。レンジで数分温めるだけで、主菜と副菜のそろった一食が出てくる。子どもと半分こしたり、子どもには別の軽いものを出して私のぶんだけ宅食にしたり、使い方はその日の気分次第です。
「お昼に宅食なんて贅沢かな」と最初は思っていました。でも考えてみれば、給食だって「作ってもらう昼ごはん」です。夏の40日限定で外の手を借りるのは、贅沢というより現実的な作戦だと、今は思っています。味や量の正直な感想は「ツクリオを使ってみた正直レビュー」に詳しくまとめています。
夏は火を使わない選択が正義
それに、夏のキッチンは本当に過酷です。一日でいちばん暑い時間帯にコンロの前へ立つのは、それだけでひと仕事。レンジで完結するお昼が週に何日かあるだけで、夕方の体力の残り方が目に見えて変わります。
ちなみに、おかずの作り置きを夏場に常温で置いておくのは避けたいところ。冷凍のまま保存してレンジで温める形なら、その心配も減らせます(もちろん過信は禁物なので、温めたらその場で食べきるのが基本です)。
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罪悪感との付き合い方
◆栄養は1食単位じゃなく1週間単位で考える
「今日のお昼、麺だけだった…」と1食ごとに採点していると、夏休みは減点の連続になってしまいます。そこで私は、栄養の帳尻は1週間単位で見ることにしました。お昼が炭水化物に寄った日は、夕食に野菜とたんぱく質を寄せる。夕食を宅食にしている日は、栄養面はそちらにお任せして、お昼は「食べたいものでいい」と割り切る。
1食で完璧を目指すより、1週間でならして整える。給食の献立表だって、1食ではなく期間全体でバランスを取っていますよね。この考え方に変えてから、そうめんの日を心から「そうめんの日」として楽しめるようになりましたし、そうめんに冷しゃぶや温泉卵を「気が向いたら足す」くらいの気軽さで付き合えるようになりました。
「楽しい夏休みの記憶」の方が大事
それにきっと、子どもの記憶に残るのは、昼ごはんの品数ではありません。プールに行った日、一緒にアイスを食べた日、夜更かしして映画を見た日。母がキッチンで消耗しきっているより、お昼が多少簡単でも、笑って一緒に過ごせるほうが、夏休みとしてはずっと上等だと思うのです。
昼ごはんは、夏休みの主役ではなく脇役。脇役に主役級の労力をかけなくていい、と自分に言い聞かせています。
まとめ:45日は、仕組みで乗り切る
夏休みの昼ごはん問題は、頑張りや料理の腕ではなく、「決める回数を減らす仕組み」で乗り切るものだと私は思っています。
曜日でパターンを固定して、考えない日を作る。子どもが自分で用意できるものを常備する。週に何日かは「開ければ食べられる日」を最初から予定に入れる。そして、夕食を宅食に任せて、昼に体力を残す。どれかひとつ取り入れるだけでも、45日の景色は変わってきます。
仕組みの一部として宅食を考えてみるなら、選び方の全体像は「宅食の選び方ガイド」に、費用面が気になる方は「宅食と自炊、どっちが安い?」にまとめています。
今年の夏も、来年の夏も。「今日のお昼どうしよう」に毎朝悩まされない夏休みを、少しずつ作っていきましょう。今日も、たよっていい。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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