夕方、玄関を開けて、そのまま冷蔵庫の前に立ちました。
扉を開けて、何も決まらないまま閉じる。あの数秒が、わたしはいちばん苦手です。作れないわけではないのです。ただ、そこから献立を組み立てて、切って、火を通して、という道のりを思うと、気持ちが先に座り込んでしまう。
そんなときに検索窓へ打ち込んだのが「手料理サブスク」でした。
宅食は前から知っていました。でも、わたしの中の宅食は「仕切りのあるお弁当が届くもの」で、食卓に置いたときの見え方がどうしても引っかかっていたのだと思います。冷凍庫から出して、ふたを外して、そのまま並べる。便利なのはわかる。けれど、それを毎日にするのは少し寂しい気がして、踏み出せないままでした。
家庭で作ったものに近いものが、定期で届いてくれたらいいのに。そう思って探した言葉が「手料理サブスク」だったのだと思います。
頼んでみたら、思っていたものと違いました
結論から書くと、わたしが想像していた「仕切りのお弁当」とは、届いたものはかなり違いました。
冷蔵で届いて、料理はおかずごとに入っています。一人分ずつ完成された形ではなく、まとまった状態で入っている。だからわたしは、そこから一人前ずつお皿に移して食卓に出しました。
正直、移す前と移したあとで、印象がずいぶん変わったという感覚がありました。容器のまま置いたときは「届いたもの」でしたが、家のお皿に移した瞬間に、少しだけ「用意したもの」の顔になった気がしたのです。気のせいかもしれません。でも、その日の食卓の空気は、わたしにとっては悪くないものでした。
その日わたしは、ちょっと心配しながら家族を食卓に呼びました。でも子どもと夫がその食卓を見ても、いつもと変わらない様子でした。わたしの取り越し苦労だったみたいです。

「便利だけど、なんとなく物足りない」の正体
宅食を使ったことがある人の中に、こういう感覚を持っている人はいないでしょうか。
不満があるわけではない。おいしいし、助かっている。それなのに、食べ終わったあとに小さな引っかかりが残る。
わたしの場合、それは味の問題ではなかったように思います。引っかかっていたのは、たぶん食卓の見え方でした。
同じ形の容器が人数分並んでいると、それぞれが自分の分を黙って食べる時間になりやすい。共有している感じが薄くなる。料理そのものは同じでも、置き方が変わるだけで場の印象は変わるのだと、あとから思いました。
もうひとつ、これは書いておきたいのですが、「本当は自分で作りたい」という気持ちが残っている人ほど、この引っかかりは強いのではないでしょうか。頼ること自体を否定していないのに、どこかで自分に点をつけてしまう。わたしにも、その癖がありました。
その気持ちについては、別の記事でもう少しゆっくり書いています。よかったらこちらもどうぞ。
手料理サブスクと呼べるサービスを探すとどうなるか
先に、いちばん大事なことを書いておきます。
「手料理サブスク」という名前のサービスは、実在しません。
検索してもそのままの名前では出てきません。ではこの言葉が空振りかというと、そうでもないと思っています。この言葉を選んで検索している時点で、条件はかなりはっきりしているからです。
わたしなりに分解すると、こういうことでした。
- 家庭で作ったものに近い味・見た目であること(仕切りの弁当ではないこと)
- 定期的に届くこと(毎回考えて注文するのは、それはそれで負担なので)
- やめたいときにやめられること(「サブスク」と打つ人は、たいてい定期縛りを警戒しています)
この3つを満たすものを探す、と考え直すと、候補はぐっと絞れます。名前がないだけで、条件に近いサービスは存在している、というのがわたしの結論でした。
そして、この3つに一番近いと感じたのがツクリオ(旧つくりおき.jp)です。理由は次の章の仕組みのところで書きます。
なお、この記事では2つのサービスしか出しませんが、宅食全体の選び方は別記事にまとめています。比較から入りたい人は先にこちらを見たほうが早いと思います。
届き方と、お皿に出すまでの流れ
仕組みの話を、順番に書きます。
冷蔵で、まとまった状態で届く
ツクリオは冷蔵で届きます。冷凍ではないので、解凍の工程がありません。
そして、ここがいちばんの特徴だと思うのですが、一人分ずつ詰められていないのです。おかずがまとまった状態で入っていて、そこから各家庭で分ける。いわゆる取り分け型です。
お弁当型は「一人分が完成している」ぶん確実ですが、そのぶん食卓の形も決まってしまいます。取り分け型は、そこが自由でした。
お皿に移す
わたしがやったのは、容器から一人前ずつお皿に移して並べる、という形です。
手間はゼロではありません。器を出して、盛って、洗い物も器のぶんだけ増えます。ただ、体感としては「盛るだけ」なので、包丁とまな板を出す日とは比べものにならないくらい軽かった、という印象でした。
見た目については、正直これが一番の変化でした。容器の中にあるときと、家のお皿に載ったときとでは、同じ料理でも受ける感じが違う。手作りに近いと感じるのは、味だけの話ではないのだと思います。
温める
温めは電子レンジで、目安は5分ほどとされています。
※温め時間は商品によって違うので、公式サイト・パッケージの表示をご確認ください。
パッケージ蓋の端を少しだけ開けて温めます。温め時間は蓋に貼られているシールに目安時間が表示されています。
パッケージ内で食材自体に含まれる水分によりスチームで温めたようになるので、ハンバーグのようなかたまりのおかずでも温めムラはありませんでした。

手料理サブスクとして頼んでよかったと感じたところ
ここまでで感じたよさを、まとめておきます。
1. 食卓が「家の食卓」に見える
お皿に移せる、というだけのことなのですが、これがわたしには大きかったです。特別なことをしなくても、いつもの器を使うだけで、食卓の空気が普段どおりになりました。
2. 献立を考える時間がなくなる
作る時間よりも、実は「何にするか決める時間」に消耗していたのだと気づきました。決めなくていい日があるだけで、夕方の重さがずいぶん変わります。
3. 冷蔵なので、解凍の段取りがいらない
冷凍だと「朝のうちに出しておく」という手順が必要になることがあります。冷蔵はそこがありません。帰ってから決められる、というのは、予定が読めない日にはありがたいところでした。
4. 定期縛りがない
ツクリオはLINEから解約でき、定期の縛りがありません。「サブスク」と検索している人が一番気にしているのはここではないでしょうか。合わなかったらやめられる、という前提があるだけで、試すハードルは下がると思います。
5. 品数
わたしは、「4人前週3食プラン」を頼みました。「4人前週3食プラン」では、主菜3種類(8パック)と副菜5種類(5パック)が届きました。
食べるときは家族それぞれの好みに合わせて量を調整しました。余ったとしても冷蔵庫にしまっておいて翌日に食べることもできるので、ちょうど良い量だったと感じました。
ツクリオを実際に頼んだときの中身や味の感想は、こちらに詳しくまとめています。
正直に書いておきたい、合わないかもしれないところ
いいところだけ書いても仕方がないので、引っかかった点も残しておきます。
冷蔵なので、日持ちはしない
冷凍のように何ヶ月も置いておく、という使い方はできません。届いたら、決められた期間内に食べきる前提になります。
※消費期限は商品によって違うので、公式サイト・パッケージの表示をご確認ください。
ストックとして置いておきたい人は、冷凍タイプのほうが合います。この記事の後半で紹介するわんまいるは冷凍なので、そちらのほうが目的に合うと思います。
冷蔵庫の場所を取る
まとまった量が一度に届くので、届いた日は冷蔵庫が埋まります。
届く曜日を、買い出しの直後にぶつけないようにするだけでもだいぶ違いました。あとは、届く日にちを調整できる仕組みを使って、冷蔵庫の余裕がある週に寄せる形です。
お皿に移す手間はある
「そのまま出せる」ことを求めている人には、この一手間が余計に感じられるかもしれません。
容器のまま出しても、もちろん問題はありません。わたしも毎回きちんと移しているわけではないです。余裕のある日だけお皿に移す、くらいの付き合い方でいいのだと思います。
味の好みは分かれる
これはどのサービスでも同じですが、家庭の味に近いということは、裏を返せば「わが家の味とは違う」ということでもあります。
我が家では、わたしの作る料理の味に近いと感じました。わたしは昔からDELISH KITCHENやクックパッドなどのレシピを参考にすることが多いです。なので、多くの人に受け入れられやすい味なのかな、と思っています。
向いている人・向いていない人
向いていると思う人
- 仕切りのお弁当ではなく、家庭の味・家庭の見た目に近いものがいい人
- 作るのは無理でも、盛るくらいならできる日がある人
- 献立を決めることに疲れている人
- 定期縛りなしでないと契約したくない人
- 冷凍庫に空きがない人
向いていないかもしれない人
- 容器のまま出したい人(洗い物を一枚も増やしたくない人)
- 長期のストックとして買い置きしたい人
- 配達エリアの外にお住まいの人
- 一人分ずつ完全に分かれていないと困る人
向いていなかったとしても、それは相性の話です。合うものを探せばいいだけなので、ここで自分を責める必要はまったくないと思っています。
ツクリオを試してみるなら
ここまで書いてきたとおり、「手料理サブスク」という言葉で探している人の条件に、いちばん近いのがツクリオでした。
冷蔵の取り分け型で、お皿に移せば食卓の見た目が変わる。LINEで解約でき、定期の縛りもない。試して、合わなければやめられる。それなら一度確かめてみてもいいのではないでしょうか。
ツクリオは、対象プランで初回4,000円OFF!下のオレンジ色のボタンから申し込みできます。
初回注文限定。指定クーポンの適用が必要。本特典は予告なく変更・終了する可能性がございます。
申し込みの手順で迷いそうな方は、こちらに画面の流れをまとめてあります。
素材から手作りに近いものを選びたい人へ
ここまでは「見た目と食卓の形」から手作りに近づける話でした。
でも、手作りに近いという言葉を、素材や成分の側から受け取っている人もいると思います。パートから帰って、疲れた頭で裏面の表示を見て、そっと棚に戻す。あの感覚を知っている人には、こちらのほうが刺さるかもしれません。
わんまいる(健幸ディナー)は、そちらの方向に寄ったサービスです。
- 国産100%・無添加を掲げていること
- 冷凍で届くので、ストックしておけること
- 湯せん、または流水解凍で戻す形(レンジではありません)
冷凍なので、ツクリオの弱点だった日持ちと配達エリアの問題は、こちらでは起きにくくなります。反対に、湯せんや流水で戻すぶん、レンジよりは少し手順が増えます。どちらを面倒に感じるかは、人によって本当に違うところだと思います。
栄養や成分については、体調や時期によって必要なものが変わりますし、個人差も大きい部分です。妊娠中や産後で気になることがある場合は、産院や助産師さんに相談してから決めてもらえたらと思います。
初回500円引き!わんまいる健幸ディナーは、下のオレンジ色のボタンから申し込みできます。
わんまいるの口コミを見てみる↓
まとめ:手料理サブスクは、名前ではなく条件で探すと見つかります
もう一度だけ書いておきます。「手料理サブスク」という名前のサービスはありません。
でも、その言葉で探している人が求めているものは、たしかにあります。家庭の味に近いこと。定期で届くこと。やめたくなったらやめられること。この3つで探し直せば、候補はちゃんと出てきます。
見た目と食卓の形から手作りに近づけたいならツクリオ。素材や成分から近づけたいならわんまいる。どちらを選んでも、どちらも選ばなくても、いいのだと思います。
わたしがこの数ヶ月で思ったのは、頼ることは、料理をやめることではないということでした。器に移して並べるだけの日があっても、その日の食卓はちゃんと成立していました。
冷蔵庫の前で立ち止まる時間が、少しでも短くなりますように。それでいいのだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。









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