出産予定日が近づくと、赤ちゃんを迎える準備と一緒に、こんな心配がふっと顔を出してきませんか。
「里帰りはしないと決めたけれど、産後のごはん、どうしよう」
わたし自身は出産のとき実家に戻らせてもらったのですが、それでも産後1ヶ月は記憶があいまいになるくらい、あっという間に過ぎていきました。台所に立つ人が自分しかいなかったら……と想像すると、正直、こわいなと思います。
だからこそ、里帰りをしないと決めた方にこそ、早めに「食べる仕組み」を用意しておいてほしいのです。この記事では、出産前にできる準備と、産後すぐに使える選択肢を、順番に整理していきます。
里帰りしない産後、いちばん不安なのは「食事」
赤ちゃんのお世話だけで精一杯なのに
産後の一日は、赤ちゃんを中心に回ります。授乳して、おむつを替えて、抱っこして、やっと寝たと思ったらまた泣く。その繰り返しが昼も夜も続き、まとまった睡眠はなかなか取れません。
そのすき間で、買い物に出かけて、献立を考えて、火を使って調理して、食べて、片づける。こうして文字にしてみると、産後の体でこなすには相当な量だと分かります。
しかも産後は、体そのものが回復の途中です。戻り方のペースには個人差が大きいので、「これくらいなら動けるはず」と自分で決めつけないほうが安心だと思います。痛みや不調で気になることがあれば、産院や助産師さんに遠慮なく相談してくださいね。
里帰りしない産後の食事は、「がんばれば何とかなる」ではなく、「そもそも手が空かない前提で組み立てておく」ものだと考えています。
里帰りしない理由は、人それぞれでいい
里帰りをしない事情は、家庭の数だけあります。
- 上の子の学校や園があって、家を離れられない
- 仕事の都合で、長く実家に戻ることが難しい
- 夫婦ふたりでやってみようと決めた
- 実家が遠方だったり、親にも親の事情があったりする
- そのほか、言葉にしにくい事情がある
どれも、誰かに説明したり、納得してもらったりする必要のないことです。里帰りをする人にはする人の事情があり、しない人にはしない人の事情がある。それだけのことだと思っています。
ここから先は、「里帰りをしないと決めた人が、産後を少しでも軽く過ごせるように」という一点に絞ってお話ししますね。
先輩ママのリアルな産後の乗り切り方を解説した別記事もあります。
里帰りしないと決めたら、準備しておきたいこと
出産前にできる「食の備え」
産後は、体力だけでなく判断する力もふわふわします。「何を食べるか」を毎回ゼロから考えるのは、思っている以上に負担です。だから、産後に探すのではなく、妊娠中のうちに決めてしまうのがおすすめです。
備えておくと安心なものを挙げてみます。
- 常温で置ける食品(パックごはん、レトルト、缶詰、フリーズドライの汁物)
- 冷凍庫のすき間。産後に届くものを入れる場所を先に空けておく
- 紙皿や割り箸、ラップなど、洗い物そのものを減らせるもの
- 片手で食べられるもの(おにぎり、パン、バナナ、ゼリー飲料)
産前には想像もしなかったのですが、ママになったら両手は空きません。だって赤ちゃんを抱っこしてるんだもの。だからワンハンドフードは必須です!
減らしたいのは「作る手間」だけではありません。「洗う手間」と「考える手間」も一緒に減らしておくと、産後の自分がずいぶん助かります。
夫(パートナー)と分担を具体的に決めておく
「困ったら言って」「できることは手伝うよ」。その気持ちはとてもありがたいのですが、産後の頭で、その都度お願いする言葉を組み立てるのは意外と骨が折れます。
なので、出産前のうちに、具体的な形にしておきましょう。
- 平日の夕飯は、誰が用意する?
- 買い物は誰が、いつ行く?(ネットスーパーで注文するのは誰?)
- 食器を洗って片づけるのは誰?
- 帰りが遅くなる日は、どうする?
メモアプリでも紙でもいいので、書き出して見えるところに置いておくだけで違います。あとから「やっぱりこうしよう」と変えて構いません。どちらかの努力が足りないという話ではなく、産後はふたりとも初めての状況にいるのですから、言葉にしておくことが助けになります。
「頼り先リスト」を先につくっておく
産後に「そういえば、あれが使えたかも」と思い出しても、そこから調べて申し込む余力はほとんど残っていません。頼れそうな先を、妊娠中のうちにひとまとめにしておきましょう。
- ・お住まいの自治体の産後ケアや、産前産後のヘルパー派遣(申請が必要なものが多く、妊娠中の受付になる場合もあります。早めに窓口へ確認を)
- 民間の家事代行サービス
- ネットスーパー、食材宅配、宅食
- 近所のテイクアウトや、デリバリーで頼めるお店
- 駆けつけてもらえる友人やきょうだいの連絡先
リストにするときは、サービス名だけでなく、登録済みかどうか・注文の締切曜日・連絡先まで一緒にメモしておくと、産後の自分がそのまま使えます。
産後すぐに使える食事の選択肢
冷凍ストックを妊娠後期に仕込んでおく
よく言われる方法ですが、コツは「一日で作りきろうとしない」ことです。体調のいい日に、一品ずつ足していくくらいでちょうどいいと思います。
- 具だくさんの汁物やスープを、一食分ずつ小分けにして冷凍
- カレーや煮物、そぼろなど、ごはんにかけるだけで一皿になるもの
- ごはんも一食分ずつラップして冷凍しておく
ただし、おなかが張ったり疲れを感じたりしたら、そこでやめてください。作りおきは「あったら助かるもの」であって、産前に達成しなければいけない課題ではありません。
ちなみに夫さんにも冷凍ストックは、産後のために作ったことは情報共有しておくのも忘れずに。たまにいるんですよね。妻の産後入院中に冷凍ストックを食い尽くしてしまう方・・・
ネットスーパー・食材宅配を登録しておく
産後、生まれたばかりの赤ちゃんを連れてスーパーへ行くのは、かなりハードルが高くなります。玄関まで届く仕組みを、先に用意しておきましょう。
- アカウント作成、住所と支払い方法の登録は妊娠中に済ませておく
- 配達できるエリアや曜日、注文の締切時間を確認しておく
- 置き配や不在時の対応ができるかを見ておく
- 一度でいいので、妊娠中に実際に注文して操作に慣れておく
宅食(調理済みが届くサービス)を活用する
食材宅配と宅食は、似ているようで役割が違います。食材宅配は「材料が届く」もの。宅食は「できあがったおかずが届く」ものです。
材料が届いても、切って、火を通して、味を決める工程は残ります。産後の一番しんどい時期にありがたいのは、その工程ごと引き受けてくれるほうでした。「自分で台所には立てないかも」ってことを前提に用意しておきましょう!
先輩ママがどんな風に産後を乗り切ったか?リアルな乗り切り方を、こちらの記事で解説しています。
里帰りしない産後に、宅食が向いている理由
買い物にも調理にも行けない時期を支えてくれる
里帰りをしないということは、家の中に「代わりに台所へ立ってくれる人」が常にいるとは限らない、ということでもあります。パートナーが仕事に出ている時間帯は、なおさらです。
冷凍庫に温めるだけのものが入っていれば、その時間帯をひとりで抱えなくて済みます。買い物に行けない日も、包丁を持つ気力がない日も、食べるところまでたどり着けます。
栄養が考えられた一食が、温めるだけで食べられる
宅食のおかずは、主菜と副菜が組み合わさった形で届くものが多く、栄養バランスに配慮して設計されています。管理栄養士が献立をつくっているサービスもあります。
もちろん、産後に必要な栄養や量は人によって違いますし、体の戻り方にも個人差があります。「これを食べれば大丈夫」と言い切れるものではないので、気になることは産院や助産師さんに相談してみてください。
それでも、片手でおにぎりだけ、という日が続くより、野菜のおかずが一品でも添えられているほうが、気持ちが落ち着くのは確かでした。自分の食べたものが母乳になると考えると、食事もちょっとでもちゃんとしたいなって。
授乳してない方も、赤ちゃん育てるのは体力勝負なので、ごはん大事ですよ!
タイプ別の選び方(取り分け型/国産・無添加型)
宅食といっても中身はさまざまです。里帰りをしない産後という条件で考えると、選ぶ軸は次の2つに整理できると思います。
【上の子がいる・家族で分けて食べたい】→ 取り分けやすいタイプ
【素材や添加物が気になる】→ 国産・無添加にこだわるタイプ
上の子がいるご家庭では、大人の分と子どもの分を別々に用意するのが大きな負担になります。家族で分けて食べられるタイプなら、一度の用意で食卓が完成します。
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どちらも、まずは一度だけ注文して味や量を確かめてから、産後の分をまとめて頼むという使い方ができます。妊娠中に一度試しておくと、「産後もこれなら食べられそう」という見通しが立ちます。
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ツクリオ・わんまいるそれぞれの実際に使ってみた様子を知りたい方は、こちらのレビュー記事を見てみてください。
頼ることは、里帰りしない選択を支えてくれる
サポートがない=がんばるしかない、ではない
「里帰りしないなら、自分たちで何とかするしかない」。そう思って身構えてしまう方は、きっと多いと思います。
でも、実家という頼り先がないことと、頼り先がまったくないことは、同じではありません。頼れる「人」が近くにいなくても、頼れる「手段」は自分で用意できます。
里帰りしない=全部ひとりでがんばる、ではなく、
里帰りしない=頼る先を、自分で選んで用意しておく。
この置き換えができると、産後の景色が少し変わってくるはずです。
頼り先を用意しておくことも立派な準備
食事を買うこと、頼むことに、うしろめたさを感じてしまう方もいます。わたしも産後、届いたものをそのまま出す日に、ほんの少しだけ引っかかる気持ちがありました。
けれど、赤ちゃんを迎える準備として、ベビー用品をそろえることと、食べる手段をそろえることに、優劣はないと思うのです。どちらも「これから始まる生活を回すための準備」です。
むしろ、自分が動けなくなる前提で先に手を打っておけるのは、しっかり先を見ている証拠だと思います。
自分のために買う・誰かに頼る。そんなことが苦手ではないですか?こちらの記事を読んでみてください。
まとめ:里帰りしなくても、頼っていい
最後に、この記事でお話ししたことを並べておきます。
- 産後は「手が空かない前提」で食事を組み立てておく
- 常温食品・冷凍ストック・洗い物を減らす道具を妊娠中にそろえる
- パートナーとの分担は、具体的に書き出して見えるところに
- 自治体の支援、宅配、宅食を「頼り先リスト」にまとめておく
- 宅食は、買い物にも調理にも行けない時期をまるごと引き受けてくれる
里帰りをしないという選択は、我慢の選択ではありません。自分たちの暮らしのペースを守るための選択です。そして、その選択を続けやすくしてくれるのが、あらかじめ用意しておいた頼り先だと思っています。
産後の自分に「これがあるから大丈夫」と渡せるものを、今のうちにひとつ用意しておきませんか。
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どちらが合うかは、家族の人数や食べ方によって変わります。タイプごとの違いは、宅食の選び方をまとめた記事でも整理しています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。







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