ワンオペの夕飯がしんどいのは当たり前。抱えている工程を数えてみた

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火にかけた鍋の前に立っています。

うしろから「ねえ、雑巾ってどこにあるの」と呼ばれて、菜箸を持ったまま振り返る。そのあいだにお湯が吹きこぼれそうになって、また鍋に戻る。冷蔵庫を開けて、あと一品どうしようと考えている。

夕方の数分間って、こういう時間ではないでしょうか。

手は動いているのに、頭は別のことを考えている。誰かに呼ばれて、途中で中断して、また戻る。それを何度か繰り返しているうちに、なんだか妙に疲れている。

たより
たより

「ワンオペ 夕飯 しんどい」と検索する人は、たぶんその最中か、終わった直後にスマホを開いています。解決策を探しているようでいて、本当に知りたいのは別のことだったりします。

これ、しんどいと思っていいやつなんでしょうか。

夕方の台所。火にかけた鍋とまな板、開いたままの冷蔵庫

しんどいのは当たり前です。要領の問題ではありません

先に言い切ってしまいます。

夕方の台所がしんどいのは、当たり前です。

自分の要領が悪いからではないかと疑っている人が、けっこう多いように思います。段取りが下手だから回らないのではないか。もっとうまくやっている人はたくさんいるのに、と。

たより
たより

でも、たぶん違います。
「夕飯を作る」は、1つの作業ではありません。たくさんの工程が束になって、ひとつの名前で呼ばれているだけです。しかもその束の中には、誰にも見えない工程がいくつも混ざっています。

量が多いものを、ひとりで、決まった時間までに終わらせようとしている。しんどくならないほうがおかしい。

能力の話ではなく、量の話です。

だから、この記事では解決策を並べません。まず数えます。自分が何を抱えているのかがわからないまま「もっとうまくやろう」としても、たぶんずっとしんどいままだからです。

「夕飯を作る」の中身を、全部書き出してみました

わたしが平日の夕飯までにやっていることを、思いつくまま書き出してみました。時系列に並べるとこうなります。

  1. 1週間分の献立を決める
  2. 1週間分の必要食材を洗い出す(冷蔵庫に何が残っているかを思い出しながら)
  3. 1週間に1度のまとめ買いに行く
  4. 週に2回ほど、足りないものを買い足しに行く
  5. 夜のうちに米を研ぐ(炊くのは朝。炊飯は1日1回だけ)
  6. 夕方、調理しながら配膳する
  7. テーブルをセッティングする
  8. 子どもに声をかける
  9. 会話しながら食事をする
  10. 片付ける
  11. 翌日の仕込みをする

11個ありました。

たより
たより

書き出す前は、ここまであるとは思っていませんでした。頭の中では全部まとめて「夕飯」という1つの箱に入っていたからです。

そして気づいたのは、11個のうち、実際に台所に立っている時間に起きているものは半分もないということです。買い物は前の日や前の週。献立を決めるのは、たぶん息抜きにドラマとかを観ながら。米を研ぐのは夜。翌日の仕込みは、片付けが終わったあと。

夕飯は、夕方だけの作業ではありませんでした。1日中、あちこちに散らばっています。

ノートに工程を書き出したメモ

いちばん重いのは、目に見えない工程

11個を眺めて、いちばんしんどいのはどれだろうと考えました。

たより
たより

わたしの場合は、献立を決めることと、夕方に調理しながら配膳することでした。

献立決めは、手を動かしていません。それなのに重い。

1週間分の献立を決めるというのは、単に料理名を11個並べる作業ではないからだと思います。冷蔵庫に何が残っていたかを思い出して、傷みやすいものから使う順番を考えて、子どもが食べるかどうかを想像して、同じような味が続いていないか確認して、それから足りない食材を洗い出す。

この工程は、台所に立つよりずっと前に始まっています。そして、誰の目にも映りません。

もうひとつの「調理しながら配膳する」も、似たところがあります。火加減を見ながら、できたものから器に移して、並行して次を進める。頭の中で同時に3つくらいのことが走っている状態です。手が2本しかないのに、やることは2つでは済みません。

たより
たより

逆に、意外と平気な工程もありました。テーブルのセッティングや、子どもへの声かけ。会話しながら食事をする時間。このあたりは、しんどさにあまり入ってきません。

つまり、しんどさは工程の数だけで決まっているわけでもなくて、「決める」「思い出す」「段取りする」という頭の中の工程に偏っているようなのです。

見えないから、誰にも「大変だね」と言ってもらえない。自分でも「何もしていないのに疲れている」と感じる。だから要領のせいにしてしまう。

献立を決めることについては、わたしがそれをやめてみた話を別の記事に書いています。いちばん重い工程を手放したときのことは、こちらにまとめました。

我が家の正直なところ

ここで、正直に書いておきたいことがあります。

たより
たより

わたしには夫がいます。ですから「わたしはワンオペです」と名乗るつもりはありません。ひとり親の方や、パートナーが単身赴任のご家庭の毎日と、同じだとも思っていません。

そのうえで、事実として書いておきます。

平日の夕飯を作るのは、毎日わたしひとりです。食卓に着くのも、子どもとふたり。夫が平日の夕食に間に合うことは、ほとんどありません。支度も、食事も、片付けも、だいたい同じ顔ぶれで進んでいきます。

そして、毎日しんどいと思っています。

たより
たより

週に何回か代わってもらえないかと、話してみたことはあります。そうはならないまま、今日に至ります。

この話はここまでにします。分担のことを書き始めると、それだけで一本の記事になってしまうからです。頼ることへの後ろめたさや、家の中での役割の話は、別の記事にまとめました。

書きたかったのは、こういうことです。

名前が「ワンオペ」でも、そうでなくても、夕方の台所にひとりで立っている人はいます。呼び方が違うだけで、抱えている工程の数はそれほど変わらないのかもしれません。

そして、代わってくれる人がそもそもいない状態で、これを毎日続けている人がいます。それがどれだけのことなのか、わたしには正直わかりません。わからないまま「わかります」と書くのは、たぶん失礼なのだと思います。

だからせめて、工程の数を数えることだけはしておきたいと思いました。数えたら、減らせるかもしれないからです。

「全部やめる」ではなく、工程ごとに手放す

しんどいときに思い浮かぶのは、たいてい「全部やめたい」です。

でも、全部はやめられません。食べないわけにはいかないからです。だから「やめられない→がんばるしかない→でも限界」というループに入ります。

ここで効くのが、さっき数えた11個だと思っています。

夕飯はひとかたまりではなく、11個の部品でできています。ということは、1個ずつ外せます。全部か、ゼロか、ではありません。

外し方は、だいたい3種類に分けられます。

決める工程を手放す

献立を決める、必要な食材を洗い出す。この2つです。

さっき書いたとおり、ここがいちばん見えなくて、いちばん重い。そして実は、いちばん人に渡しやすい工程でもあります。決まったものが届く仕組みにしてしまえば、決める作業そのものが消えるからです。

買う工程を手放す

まとめ買いに行く、途中で買い足しに行く。

買い物は、移動時間も、荷物を運ぶ体力も、レジに並ぶ時間も含めて1工程です。わたしは週に2回ほど買い足しに行っていました。この往復が、地味に効きます。

作る工程を手放す

調理しながら配膳する、翌日の仕込みをする。

ここを毎日手放す必要はないと思っています。週に何日かだけ抜く、という外し方ができます。「今日は作らない」日をあらかじめ決めておく話と、作れない日に備えて準備だけしておく話は、それぞれ別の記事に書きました。

大事なのは、どれか1個でいいということです。11個のうち1個外れるだけでも、負担は軽くなります。

我が家が手放した工程と、残った工程

我が家では、宅食を取り入れています。ツクリオという、冷蔵で届いて取り分けて食べるタイプのものです。レンジで温めて出す形なので、届いた日の調理は実質的になくなりました(温め時間は商品によります)。

消えた工程を、11個の中から挙げるとこうなります。

  • 献立を決める
  • 必要食材を洗い出す
  • 買い出しに行く
  • 翌日の仕込み

いちばんしんどかった「決める」が丸ごと消えたのが、いちばん大きかったです。メニューは週替わりで、こちらでは選べません。選べないことが、わたしにとっては楽でした。決める工程が戻ってこないからです。

一方で、残った工程もあります。

  • 米を研ぐ
  • テーブルセッティング
  • 子どもへの声かけ
  • 会話しながら食事
  • 片付け

宅食を使っても、食卓はなくなりません。並べる人は必要だし、片付けもあります。「宅食にすれば夕飯がゼロになる」ということはありませんでした。

ただ、残ったものを見ると、わりと平気な工程ばかりです。重いところが抜けて、軽いところが残った、という感じでしょうか。

ツクリオはLINEから解約やスキップ、配送日の変更ができて、定期の縛りもありません。使わない週は止められるので、「毎週必ず届く」という別のプレッシャーにならないのは助かりました。

料金やボリュームのことは、レビュー記事のほうに詳しく書いています。

ツクリオで届いたハンバーグを皿に移して配膳したところ。

もうひとつ。パートを始めてから、夕方のしんどさは変わりました。

たより
たより

時間が増えたわけではないのに、心は平穏になった気がします。お茶を飲みながら、子どもと一日のことを報告し合う時間があります。以前は、その時間に頭の中で明日の献立を考えていました。

冷蔵庫の中に夜ごはんのストックがあって、それを温めれば食べられる。たったそれだけのことなのに、肩の重みがスッと軽くなりました。

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クーポンの詳しい条件はこちらにまとめています。

しんどさは、能力ではなく工程の数の話

夕飯を作ることは、1つの作業ではありませんでした。わたしの場合は11個で、そのうちの何個かは、誰にも見えないところにありました。

ワンオペの夕飯がしんどいのは、それを全部ひとりで抱えているからです。要領の問題でも、段取りの問題でもありません。単純に、量の問題です。

だから、数えてみてください。紙でも、スマホのメモでもいいと思います。自分が何を抱えているのかが見えると、「こんなにあったのか」と思うはずです。

たより
たより

そして、見えたら減らしていいです。全部でなくていい。いちばん重い1個からで十分だと思います。

もし「頼るのはずるいのでは」という気持ちが出てきたら、その気持ちについて書いた記事もあります。

それから、これはお願いなのですが。数えても減らせない、そもそも数える気力も出ない、という状態がしばらく続いているなら、ひとりで抱え込まないでほしいと思います。身近な人でも、お住まいの自治体の窓口でも構いません。

たより
たより

夕飯の工程は、11個あります。ひとりで全部持つ前提のほうが、たぶん無理があります。
数えて、減らして、それでいいのだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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